これを読んでいる皆さんは、
「詐欺なんて僕が、私が引っかかる訳ないだろう!」
と思っていませんか?
私もその内の一人でした。
祖母がオレオレ詐欺に騙されかけた時には、
「なぜ騙されるの?」と思ったほどです。笑
ですが、
そんな私自身がなんと
シンガポールで詐欺被害に遭ってしまったのです。
今回の記事では私が受けた被害を紹介し、
もし万が一被害に遭ってしまった際の
対処方法について説明していきます!
どんな手口?
日本大使館の注意喚起によると、
LAZADA社員、銀行(DBS等)、公的機関の職員に
なりすました輩からの電話を受けて、
ワンタイムパスワード(OTP)等を
教えてしまっているようです。
私は今回、Ministry of Monpower(人材省、MOM)の
職員と名乗る怪しいインド系の男から電話を受け取りました。
今振り返ってみると明らかに怪しいのですが、
その頃の私はパスポートの更新で
Employment Passを更新したり、
人材省(MOM)に用事があったりもしたため、
「私に何か用かな?」と思い
電話に出てしまったのです。
(アイコンがMOMだったので、本物かな?と思ってしまいました)
ちなみに、シンガポールの国番号(+65)以外で、
知らない番号からの着信には出る必要は全くないと思います。十中八九、詐欺です。
本物の職員だと思ってボーっとしていた私は、
詐欺野郎の言う事をすんなり聞いてしまいました。
「EPの更新を承認したいが、パスポートと銀行口座のカードの有効期限が切れている。更新が必要」
と言われ、
ワンタイムパスワード(OTP)を教えてしまったのです。
その後、詐欺ではないかとふと我に返り、
電話番号をブロックしました。
しかし、時すでに遅し・・・
2000シンガポールドル(約20万円)を詐欺集団の銀行口座?か何処かに送金されてしまいました。
ここまで読まれて、
「馬鹿だなこいつ~!」と思われたでしょう。
自分でもそう思います。
日本でなら私もさすがに騙されないと思うのですが、
異国の地で、
しかも英語でやり取りをしていたこともあり、
油断した隙をつかれたという感じですね。。。
もし万が一、詐欺(Scam)に遭ったらどうする?
被害に遭わないのが一番ですが、
もし詐欺に遭遇した場合の対処法を記載します。
主な流れは下記の通りです。
- 金融機関のホットラインに電話して報告する
- 警察署に行き、被害届を提出
- 警察の捜査結果を待つ
1.金融機関のホットラインに電話して報告する
まずは、すぐに該当の金融機関に連絡して下さい。
DBSであればこちら
に連絡先が書いてあります。
銀行口座、クレジットカード等をすぐに凍結してもらいましょう。
2.警察署に行き、被害届を提出。Police reportを作成してもらう
次は、最寄りの警察署に行きましょう。
Google Mapで”Police Office”と検索すると
沢山出てきますよ。
門番の警官に「要件は何?」と聞かれるので、
「I was scammed(詐欺に遭いました)」と言うと
「あぁ、またか」という顔で案内されました。
署内の待合室のようなところで順番を待ちます。
ちなみにかなり長い時間待ちますが、
我慢しましょう。笑
警察官にいつどこで、どういう風に被害を受けたのか
詳しく説明を求められるので
頑張って説明してください。
英語が苦手だとかなり苦労するはずですが、
Google翻訳でも何でもいいので、
一生懸命説明して下さいね。
警察官がPolice reportなる報告書を作成します。
(写真をアップできないのが残念)
それをPDF化して銀行(DBS)のホットライン
担当者へ提出しましょう。
これで一旦やることは終わりです。
ちなみに、
警察署では詐欺(Scam)の注意喚起を促すパンフレットが
沢山置いてありました。
実際、被害に遭っている年齢層は幅広く、
若い人でも多くの方が被害にあっているみたいです。
3.警察の捜査結果を待つ
その後は特にやることはありません。
一応警察が事件を捜査してくれるのですが、
失ったお金が返ってくる見込みはかなり薄いです。
実際、私も警察から何の音沙汰もなく
時間だけが経過しております。
銀行のキャッシュカードやクレジットカードを新しく作る必要があるので、
パスワードの設定など、
必要なことを粛々と進めましょう。
詐欺に遭っても自分を責めすぎないで!
残念ながら失ったお金は返ってきませんが、
ケガをしたり、家族の身に危険が迫ったり、
という訳ではないのは不幸中の幸いでした。
そして何より、
事の経緯を恐る恐る説明した時に
冷静に話を聞いてくれた妻には感謝ですね!
「仏の顔も3度まで」といいますが、
3度ならず次はないと思うので、、、笑
また、
日本大使館の注意喚起にも書かれている通り、
あまり自分を責めないで下さい。
⑷ たとえ被害者になっても、決して自分を責めないで下さい。悪いのは犯人です。
あなたではありません
自分を責めたとしてもお金が返っては来ませんし、
憂鬱な気分になってしまいます。
難しいとは思いますが、
気持ちを切り替えて前向きに過ごしてほしいです。
今回の詐欺だけでなく、
自分を騙そうとする怪しい輩は沢山いるものです。
良い人と悪い人を見分ける力があれば良いと思うのですが、
お人よしの自分には難しいですね。
頑張ります。