最近、
ますますお腹が大きくなってきたように思います。
胎動も次第に大きくなっているような!?
今週末は旦那さんがインドネシア出張なので、
のんびり穏やかに過ごそうと思っています。
気分が良ければ、Baby服でも見に行こうかな~
シンガポールと日本において、
妊婦の定期検診スケジュールに若干の違いがあることは
前回記事でお伝えしました。
ということで、
今回はFTS検査についてレポートしたいと思います。
FTS検査って何?
一般的にFTS検査と呼ばれますが、
正式名称は「First Trimester Screening」と言います。
これはイギリスで開発された方法で、
妊娠初期スクリーニングとして、シンガポールをはじめ多くの国で実施されています。
妊娠12週頃に行われる検査です。
超音波検査と母体血清マーカーを組み合わせて、
胎児に大きな異常がないかを調べ、
また染色体異常の確立を計算します。
ダウン症に関しては陽性的中率は約96%と
胎児に危険のないテストの中では比較的高い検査となります。
また、超音波検査を施行するため、染色体異常とは関係ない大奇形を早期発見できます。
【豆知識】妊娠・分娩に関する英語表現”trimester”とは?
trimesterという英単語を検索すると、
「3カ月の期間」という意味がヒットします。
学校における学期を指す言葉で用いられることが多いですが、
妊娠・分娩に関しても使われるんです。
日本では妊娠期間を「十月十日」と数えますが、英語圏では“9 months”と表現します。さらに、これを3分割して、それぞれ、“first trimester”“second trimester”“third trimester”と呼びます。
※引用:妊娠・分娩に関する英語表現
ということで、
first trimesterは妊娠初期ということになりますね。
FTS検査は何をするの?
FTS検査はいつも受診している日系のクリニックではなく、
シンガポールの専門医による診察でした。
そのため、病院もいつもと違う場所。
私が訪れたのはNovenaにあるMount Elizabeth Novena Hospitalです。
MRTのNovena駅のすぐ近くにあります。
産婦人科は病棟の3階です。
持ち物
診察にあたって必要な持ち物は下記の3つです。
- 日系クリニックからの紹介状
- パスポート
- DPカード
前回の診察時に先生から紹介状を渡されるはずですので、
それを持って行きましょう。
また、初診の際は患者情報を登録するのですが
パスポートNo.とFINコードをもとめられるので、
パスポートとDPカードも忘れずに携帯しましょう。
どんな診察をするの?
私を診てくれたのは若い女医さんだったのですが、
白いミニワンピースに素足というとてもラフな格好の方で
カルチャーショックを受けました(笑)
日本だとお医者さんはもれなく白衣を着ていらっしゃるので、
お国柄の違いですね。
診察では、エコーでいろいろな角度から赤ちゃんを診ていきます。
時折、「ここが頭で~」「今、動いてるね~」など
もちろん英語ですが説明してくださいました。
途中で「咳をしてくれる?」と言われたのですが、
咳をすることで赤ちゃんの体勢を変えようという狙いがあったそうです。
質問の意図が分からなかった私は困惑してしまいました・・・
お医者さんから”cough”と言われたら、そういう意味だそうですよ。
エコーに映し出された赤ちゃんの首の厚さなども測っていました。
いわゆるNTの測定ですね。
NTが厚くなっていると心血管系の問題があると疑われます。染色体異常は、心血管系の発育に障害をもたらすことがあり、ダウン症候群(21トリソミー)、パタウ症候群(13トリソミー、パトー症候群)、エドワーズ症候群(18トリソミー)などの先天性疾患を持っている可能性が高いからです。
※引用:NTとは|エコー写真で胎児の首の後ろにむくみがあるダウン症?
その後は、血液を採取されて検査終了!
会計は次回クリニックを受診した際に清算するので、
この日はそのまま帰宅しました。
30分ぐらいであっという間の診察でした。
診断結果について
FTS検査での診断結果は
1週間以内に日系クリニックの先生がメールでお伝えしてくれました。
私のBabyに関しては遺伝子疾患はローリスク(0%という言い方はされません)、
胎児に異常は見られないとのことで
安心しました。
詳しいレポートもPDFで添付してくれ、
次回の定期検診で改めて診断結果についての説明がありました。
気になったことがあれば次回の定期検診の際に
質問してみましょう。
レポートの見方
シンガポールの病院で検査を受けているので
もちろんレポートは全て英語です。
ですので、
診断レポートに出てきた英語表記について
抜粋して日本語訳を掲載しておきますね。
- FHR(Fetal heart activity):胎児心拍
- CRL(Crown-rump length):頭殿長
- NT(Nuchal translucency):後頚部透亮像*胎児の首の後ろのむくみ
- HC(Head circumference):頭囲
- AC(Abdominal circumference):腹囲
- Chromosomal markers:染色体マーカー
- Fetal anatomy:胎児の解剖学的構造
- Maternal Serum Biochemistry:母体血清化学検査
- Estimated risks:推定されるリスク
気になる検査費用は?
FTS検査の検査費用は、
日本円にして約3万円ほどでした!
保険適用ではないのでやはり高いですね・・・
うぅっ(泣)
検査で異常が見つかった!さらなる検査をしたい場合は?
FTS検査で何らかの異常を指摘された場合、
もっと確定的な診断を行ってほしい場合、
通常メニューにはありませんが
オプションで「NIPT新型出生前診断」と「絨毛検査・羊水検査」を行うことができます。
NIPT新型出生前診断
母体血中に存在する胎児のfree-DNAを抽出し、染色体を調べる検査です。
ダウン症に限るとほぼ100%の陰性的中率、
99%程度の陽性的中立で、
胎児に危険のない検査の中ではもっとも感度・特異性が高い検査となります。
デメリットとしては
費用が高額なことと、
現時点で染色体マーカーが無い異常は検出できないため、
FTS検査で発見できる疾患がNIPTでは見つけられない可能性があることです。
FTS検査での結果如何にかかわらず、
NIPT検査も希望されている場合は【NIPT+FTS胎児エコー】という組み合わせもできるそうです。
私たち夫婦は「FTS検査で異常が指摘されたら検討しよう」と話し合っていたので、
NIPTは行っていません。
絨毛検査・羊水検査
ダウン症をはじめとする染色体異常を調べる検査です。
お腹の上から超音波ガイド下に針を刺して絨毛・羊水を採取します。
こちらの検査は、
FTS検査ならびにNIPTで陽性の方や過去に染色体異常児を出産したことがある方など、
ハイリスク妊婦さんが対象だそうです。
FTS検査は赤ちゃんの染色体異常を確認できる検査だった!
FTS検査はエコーと血液採取で行われるものなので、
特に母体・胎児に負担があるわけではありません。
妊婦さんなら誰もが、「我が子が元気で生まれてきますように」と思うことでしょう。
赤ちゃんに遺伝子上の疾患がないことが分かれば、
とても安心できますよね。
万が一何らかの疾患があると分かった場合でも、
夫婦で赤ちゃんとの生活についてしっかりと準備することができます。
日本でも胎児ドックを行っているクリニックがあるようですので、
胎児ドックに関心がある方はぜひそちらのクリニックに行ってみてください!